Maker Faire Tokyo 2015(8/1〜2@東京ビッグサイト) で、物理モデル音源モジュール『Raspberry Phys』を展示します
8/1 から開催される、Maker Faire Tokyo 2015 にて、奇楽堂のサポートメンバーとして、Raspberry Pi 2 をベースに製作した物理モデル音源モジュール『Raspberry Phys(ラズベリーフィズ)』を出展します。
奇楽堂さんは、電子楽器を製作する個人プロジェクトです。今回、奇楽堂さんが開発した、電子吹奏楽器『Magic Flute』向けに、音源モジュール Raspberry Phys を開発しました。Magic Flute は、親指と小指を除いた 6 本の指を使い、3 オクターブの音域を演奏できる電子吹奏楽器です。Raspberry Phys は、オープンソースの音響処理ライブラリ STK (The Synthesis ToolKit) をベースに、Magic Flute 向けの音色を組み込んだ音源モジュールです。音源システムとして、物理モデル音源を用いました。物理モデル音源は、楽器の発音構造をモデル化し、コンピュータシミュレーションで発音する音源システムで、90 年代にはヤマハやコルグから、同音源システムを採用したシンセサイザが販売されていました。
物理モデル音源を Magic Flute を組み合わせると、吹奏圧を発音パラメータとして利用できるため、豊かな音色変化が得られます。ぜひ、Maker Faire Tokyo 2015 の奇楽堂ブース(C-02-04) にお越しいただき、その音色をお聴きください。
なお、Raspberry Phys は、販売も、頒布も、予定しておりません。前述の STK を用いると、どなたでも簡単に、物理モデル音源を試せますので、ぜひチャレンジしてください。Raspberry Pi で STK を動作させる方法を、以前 Qiita に書きましたので、あわせてご参考ください。
ところで、その筋の方(?) 向けにあらかじめ断っておきますが、Raspberry Phys は、「生楽器のようにリアル」な発音はできませんし、90 年代当時にヤマハが開発した物理モデル音源システムとは比べ物にならないほど安っぽい出音です。とはいえ、5,000円の CPU ボードとフリーソフトウェアでここまで遊べる時代、すばらしいですね。
製作中の様子:16x2 のキャラクタ LCD とスイッチx2 への配線をしています
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