Maker Faire Tokyo 2015 無事終了
8/1-2 に行われた Maker Faire Tokyo 2015 の奇楽堂ブースにて、Magic Flute と組み合わせて拙作の物理モデル音源『Raspberry Phys(ラズベリーフィズ)』を展示してきました。DTM ステーションでもその模様がレポートされています。
Maker の祭典といえば、以前に、Make: Tokyo Meeting などにお邪魔したことはありました。薄暗い体育館の中で、謎の機械たちが蠢く催しでした。今回も、そのような様子を想像していたのですが、それは裏切られました。会場はとても綺麗で明るく、家族連れやカップルも楽しめるイベントになっていたと思います。
奇楽堂さんの Magic Flute は、たくさんの方にご覧いただけました。演奏中に LED がピカピカ光るキャッチーさに多くの方が足を止めてくださり、電子楽器なのに息の吹き込みを使って操作していることなどに驚かれていきました。もちろんご存知の方からは、EWI や WX といった単語が聞かれました。
前述のようなカジュアルな雰囲気の中で、「物理モデル音源」というニッチの中のニッチをいく作品がどのくらい受け入れられたかはわかりませんが、多くの方に、ソフトシンセを安価で高性能な CPU ボードに組み込んで自作 MIDI 音源を製作する、というアイデアと、オープンソースの便利なライブラリ STK "The Synthesis ToolKit" の存在を伝えられる機会となり、大変楽しい時間を過ごせました。惜しむらくは、Magic Flute の吹奏圧とブレスコントロールの間の係数の調整が甘かったことです。自宅でテストしているときは概ね吹奏圧は弱めだったのですが、お客様に説明する際などは緊張するために吹奏圧は強くなりがちです。そのため、音切れしてしまうことが多くありました。管のモデルでは、適正なエネルギーの入力が連続して維持されることで、音波が持続しますので、過大入力や過小入力では音が出ません。また、緊張による汗で、Magic Flute の静電容量センサの反応が鈍くなることもありました。こちらは、Magic Flute 側の改良に期待したいところです。
最後に、新旧問わず、たくさんの友人がブースに寄ってくださいました。暑い中、ありがとうございました。そして出展された皆様、お疲れさまでした。
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