2016年8月21日日曜日

Maker Faire Tokyo 2016 出展しました

Maker Faire Tokyo 2016 へ出展しました


昨年に引き続き、奇楽堂さんとご一緒に、Maker Faire Tokyo 2016 へ出展してきました。奇楽堂&Company ブースでは、
  • 昨年に引き続き「Magic Flute」
  • 六角形のタッチインターフェイスを使った新作「ハニカムベル」
  • ハニカムベル専用の音色を搭載した FM 音源モジュール「Raspberry Op.4」
  • タッチセンサを使った MIDI 出力モジュール「Touch MIDI」
  • パンチカードを光学センサで読み取って曲を奏でる「手回し MIDI シーケンサ」
を展示しました。昨年は、Magic Flute と Magic Flute 用物理モデリング音源モジュールのみでしたので、ずいぶんと作品の数が増えました。奇楽堂さんは、今回、「Touch MIDI」のイベント頒布にも挑戦されていました。


反応は?

手回しMIDIシーケンサ
「手回し MIDI シーケンサ」は見た目のわかりやすさもあって、多くの方が立ち止まって見てくださいました。光る、音が出る、は、目を引くための常套手段ではありますが、そこに大げさな手(体)の動きが加わると、さらに面白がって見てもらえるようです。ただ、二日間のデモの間ずっとハンドルを回し続けていたため、イベントの終わった翌日はひどい筋肉痛となりました。もう少し展示品の配線の取り回しを改良して、自由に触ってもらう形の展示にすればよかったかな、と後悔しています。

手回し MIDI シーケンサは、そもそも、学研の『大人の科学』の付録「手回し鳥オルガン」を改造したものなのですが、この号が刊行された当時の同誌編集長が、偶然ブースに来られ、ご挨拶できたことも良い思い出となりました。来場者の方からは、「私も作ってみたい」という声が聞かれましたが、残念ながらこの号はもう絶版で筐体を手に入れることができず、同じものを再製作することはできません。この時期の大人の科学はどれも傑作なので、何かの形で再販されるといいですね。


Raspberry Op.4



もう一つ製作を担当したハニカムベル用音源モジュール「Raspberry Op.4」は、拙作の iOS アプリ「DXi FM synthesizer」の音源部分をそのまま移植して利用しています。ハニカムベル専用音色ということで、FM の抜けの良い綺麗なベル音色を基本とし、複数の音が重なっても倍音がぶつからないようにチューニングを施しました。4 オペレータ12ポリの音源で、内部 32bit 演算、2 倍オーバサンプリング (88.2kHz) でエイリアシングを抑制しています。手持ちの Raspberry Pi 2 ではこれくらいが限界というところでした。また、まだ音色エディタがないため、iOS アプリ上で音色を作った後、データを JSON 形式で出力して Raspberry Pi へ送っています。今は音色を選択するためのボタンがあるだけですが、いつか専用パネルを作って、本体だけでエディットできるようにしたいな、と思っています。

その他の写真

ご一緒した奇楽堂さんが TouchMIDI イベント頒布を行いました。
スイッチサイエンスでも販売中とのことです。
ハニカムベル


ハニカムベルと Raspberry Op.4

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